九六式陸上攻撃機 製作過程

 バキュームフォームキットはパーツの切り出しから始まる。 切り出し過ぎないように注意。
 内部の桁を再現してみた。側面のバブルキャノピーから中が見えるためだが、結果的に補強にもなった。
 コクピット側面のパーツはこんな感じで良くない。 団子みたいなものは作り替えることにした。
 キットにはメタルパーツやレジンパーツが入っている。ディティールやモールドは良い。
  機材や無線機などを自作した。
 コクピットはディティールのいいレジンのシートで見栄えは良い。 再現度もいい。
 胴体内も再現される。
 機材はプラ板から工作した。
  機内の配置などを再現していく。
 こういう自作するのが難しいものがレジンで用意されているのはありがたい。
 機内は三菱機内色で塗装した。
 操縦席後ろの機材はジャンクパーツから流用した。
 後ろのベージュのものはパラシュート。クッションも兼ねる。
 機内の配置はこんな感じ。
 パイプや配線を施して塗装した。青色のものは救命用機材。
 資料によると機材は濃緑色で塗装されていたそうだ。
 側面機銃は床に近いところにラックにかけられて収納されていた。 予備マガジンがたくさんかけられていたようだ。 箱のような機材は機銃関係のコントロールボックス。反対側にもある。
 胴体内側のディティール。
 反対側。
 反対側もマガジンがたくさん付く。
 ここは通信機材が並ぶ。
 外通信士や航法士は机があった。 木製なので木目調シートを貼って再現した。
 尾輪は固定するところがないので台座を作り、固定した。
 主翼はブームによって固定される。親切な設計だ。 補強してしっかり固定する
 胴体を接着する。プラモデル専用だけでなく、瞬間接着剤も活用する。
 水平尾翼の補強。
 主翼は上面を先に接着する。上反角に注意する。 主翼はブームだけでは頼りなく、フニャフニャだった。 弱いところを補強していったらこうなった。しかし、翼端を持って振ってもビクともしないように丈夫になった。
 脚収納庫のところはフレームみたいになるよう穴をあけた。
 収納庫内は桁を再現した。
 フラップは切り取り、ダウン状態に改造することにした。
 主脚はメタルパーツ。角度に注意して固定する。
 収納庫は銀色で塗装する。
 主脚、収納庫を組み込み下面を接着する。
 フラップの裏側のリブを再現した。
 フラップは内側に重量軽減のため、穴があいている。
 組み合わせた状態。
 垂直尾翼のパーツは欠損していたのでプラ材から製作した。
 ジャンクからそれらしいスリットのエッチングをはる。
 タイヤは自重変形を再現した。底を削るだけではこういう大型機ではらしくない。 横の膨らみはエポキシパテを盛って削り出した。
 カウリングなのだが、肉厚がなく、ペラペラに薄い。しかも左右張り合わせ・・・・・・・・いくらなんでも・・・・・・・・一応接着したが触れない。しかし、他の部分と同様ならカウル前面を接着し、エンジンにかぶせたら問題ないのだろう。 カウルフラップはフニャフニャに曲がっていたので切り取ってしまった。
 切り出しは中に詰め物をするとやりやすい。このあと胴体とフィッティングをしてから洗浄しておく。
 フィッティングを確認して枠を塗装した。枠を確認しながら筆塗りした。 一部は開けたかったので切り取った。よく切れる刃でないと毛羽立ってしまう。
 天井部分にも操作盤があるので接着し、遮光カーテンはそれらしい布から工作した。
 機首先端はハセガワからリリースされた曲面追従シートを使ってみた。 追従性は問題ないが、伸ばし過ぎると色調が暗くなってしまうようだ。 ジュラルミンなのにガンメタリックみたいになってしまった。
 塗装の剥がれ表現は銀色をタッチアップする、いわゆる銀チョロという方法や銀色を先に塗装しておき、あとから本塗装をはがすという方法がある。 今回は後者の方法を採りつつ、銀色表現にアルミテープを選んだ。 全体にアルミテープを貼っていく。
 パネルごとに貼っていくが、まず、大きめに切ったアルミテープを貼る。
 しっかり密着させたらパネルラインに沿って切り取るという方法で貼っていった。
 単調になるのが嫌だったので数種類使い分けた。 このあとリベットを打っている。
 エンジンカウリングはアルミテープを貼ると強度もある程度出たので安心。 エンジンはコードを追加した。キットのプロペラはレジンパーツだが、歪んでいたり欠損していたので、タミヤの一式陸攻のものを加工した。エンジン側は軸受けを加工しておく。
 カウルフラップは薄いアルミ板を使用した。
 下面は金属地肌の表現なので上面だけ塗装する。 まずはマホガニーを塗装し、次にカーキを塗装。明度をあげてグラデーション塗装をしていく。すべてラッカー系塗料で問題ない。
 迷彩の暗緑色も同様に塗装。
 マーキングはすべてマスキングして塗装した。 マスキングをはがすと塗装も剥がれたりするが気にしない。
 航法灯は透明の丸リベットを使用した。
 細かいところは筆塗りで塗装し、塗装を剥がしていく。剥がし過ぎたと思ったら塗装し、またやり直せばいい。 ウォッシングをし、ウェザリングをしてコートをする。艶消しを吹いて仕上げた。
 別々に仕上げておいたパーツを付けて完成となる。