F6U-1 パイレート 製作過程

 機首はコクピットを再現するため、左右割りになっている。 機材や機関銃を再現するにも有効なパーツ割りなのだが、残念ながら期待するようなモールドではなかった。
 歪みがひどいようだ。胴体の幅に合わせる。隙間は瞬間接着剤で埋めた。
 機首のラインがおかしい。ポリパテを盛って削りだし、延長することにした。 これだけでもかなり印象が変り、カッコ良くなる。
 4ミリほど延長した。カバーもそれにあわせてヒートプレスしたが、ラインが合わなかったのでパテで修整した。
 銃口が開いてない。
 ピンバイスで開口した。
 エンジンノズルカバーもこんな感じ。エッジが分厚くてガタガタ。
 エッジはカッターでカンナ削りしてシャープにした。外側も削って胴体のラインに合わせておいた。 この部分だけ他の部分と樹脂が違う。初期のころの樹脂だが、固めなので非常にエッジが出しやすい。反面、欠けやすい。自分はこの樹脂はキライじゃない。 こういう加工をさせるためにこの部分はこの樹脂にしたのだろうか。
  ムクの胴体にエンジンノズルを付けるが、長さや角度に注意した。
 カバーを合わせてみる。まだ段差があるが、パテで処理することにした。 エンジンノズルもエッジをシャープにしておいた。
 胴体の前部と後部を接着した。やっぱりラインが合わないので隙間は黒い瞬間接着剤で埋めた。 隙間とか気にしないようにして、とにかく、胴体がまっすぐになるように心がけた。
 胴体はムクだからか、ヒケがすさまじいので、何種類かのパテを使用して表面を滑らかにしたい。
 主翼を胴体に付けるときも、隙間は気にせず、角度に注意する。 出来た隙間は瞬間接着剤やパテで埋めた。 ヒケまくりなので、パテでの処理は不可欠だろう。
 サーフェイサーを吹いた状態。事前のパテ処理のおかげで平滑な表面になったと思う。
 コクピットに取り掛かるが、シートはとても使えない。 シートが大き過ぎる。
 大きくて納まらないし、こんなディティールなので自作することにした。
 シートはジャンクを利用して自作した。機体に大きさを合わせたらこんなに違いが出た。
 そっくりというわけではないけど、ここまで似てればOKだろう。
 コクピットはブラックで塗装。コンソールはグレー。通常とは逆。シートのフレームもグレー。
 キャノピーはタミヤのマスキングテープでマスキングした。いつも使うフィルムはつかなかった。 バキュームなので、慎重に切り出してすり合わせしてやる必要があった。材質のせいか削りにくくて苦労した。
 Mrカラー365番、グロスシーブルーを塗装。乾燥後に研ぎ出しをした。
 デカールをはってしっかり乾燥させたらクリアーを何回かに分けて塗装。厚めに塗っておく。
 乾燥させた後、耐水ペーパーなどで研ぎ出した。 段差をなくして、平滑にする。
 研ぎ出した後、コンパウンドで磨いてツヤを出した。 最後にワックスをかけておく。
 別々に仕上げておいた小物パーツをつけていく。
 ステップはキットのパーツが使えそうになかったので、プラ板から自作した。
 機首の電子機材とその覆いの部分。ヒケとか欠けがあったが、ディティールを足したり省いたりしてみれるようにした。
 機首に機材をのせてみる。延長具合がわかろうというもの。
 なんとか完成。不満いっぱいだけど、満足もいっぱい。 苦労した甲斐があるというもの。